心字池のように和風要素も見られるが、チューリップやパンジーなど日本人がそれまで見たことがない洋花が植えられた西洋花壇は、公園のシンボルとなった。
その象徴となっているペリカン噴水は昭和28年に、野外創作彫刻展に協賛していたセメント会社が寄贈したものである。
冒頭の写真のバックに写っているのは、日比谷公園の管理事務所として明治43年に建てられたものだ。
ドイツ風のバンガロースタイルの建物で、西洋式公園に合わせようと福田重義が設計した。
現在は「フェリーガーデン日比谷」というウェディング式場として利用されているが、ライトアップされている姿は、都会の中にいるのを忘れてしまう程だ。
(2023.01)