新春初乗りで初詣を済ませた後、若洲海浜公園までチャリを走らせた。
目的は東京ゲートブリッジが望める場所、空気が澄んでいて好天だったせいか、富士山のシルエットがくっくり映える。
夕暮れの風景を拝むことができ、今年は幸先がいいと思った。
帰り際に夜のゲートブリッジを撮影。
ライトアップがひときわくっきり映える。
「恐竜橋」とも呼ばれているそうだが、なるほど、確かに恐竜が向き合っている風な橋だ。
イメージより結構遠かったが、足を伸ばしてよかったと思っている。
千葉県香取市佐原。
香取神宮へ通じる香取街道沿いと利根川に注がれる小野川沿いに古い街並みが色濃く残り、平成8年に千葉県で唯一の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
古くから香取神宮の社領として集落が形成されていたが、江戸時代に江戸を洪水から守るために利根川の瀬替えが行われ、江戸への航路が確保されると(内川廻し)、佐原は河港商業都市として繁栄する。
近代に入っても佐原は房総地方の商業の中心として栄え続けるも、戦後に入りモータリゼーションの影響もあって商業的求心力が失われる。
しかし、忠敬橋を中心とする香取街道沿いと小野川沿いの旧市街地は再開発から免れ、重厚な商業建築が多く残っている。
それに混じってレンガ造りの銀行建築や洋風建築などが入り混じり、近代以降も佐原が反映していたことをうかがわせている。
一方で、佐原は50過ぎてから日本各地を廻り初の日本地図を制作した伊能忠敬ゆかりの地でもあり、その旧宅が小野川沿いに残っている。
東京駅丸の内北口から出ている都営バス東43系統。
その行先は「荒川土手」とある。
バスに揺られること1時間余りで終点の「荒川土手」停留所に到着するが、バスを降りてすぐが本当に土手なのだから驚きだ。
土手を上ると広々とした空、広大な荒川、土手に沿って上を走る首都高速道路、そして美しいデザインの五色桜大橋が見える。
日没のタイムラプスと夜景写真を撮るが、この土手からは富士山も見られる。
この時期の澄んだ空気で天候が良ければ、富士山のシルエットがくっきり見られ、五色桜大橋のライトアップとの共演も。
多くの夜景サイトでは、最寄り駅を日暮里舎人ライナー「江北駅」と紹介されているが、15分ほど歩くという。
ならば、東京駅からのんびりバスに揺られながら目的地へ向かう方がいいだろう。
途中には東京大学があるので、途中下車してキャンパスを見学するのもよし。
田端駅近くでは両側が切通しとなっており、地形の変化を間近で感じることができる。
夜景撮影がてらのバス旅、乙ではありませんか。
なお、「荒川土手」には池袋駅東口からも王30系統「西新井駅」行きのバスが出ている。
1時間当たりの本数も前述の東43より多いので、都内の西側から行かれる方はそちらをお勧めする。
”東洋のナポリ”と呼ばれる熱海は、東京から東海道線で電車一本で行ける温泉地。
山と海に挟まれた地形で、山の斜面にまでホテルや旅館が建ち並ぶ。
そんな熱海の夜を、景勝地「錦ヶ浦」の頂上に建つ「熱海城」から撮った。
昭和34年に観光施設として”築城”された「熱海城」、中に入れるのは17時までだが、その後でも目の前にあるバス停前から熱海の眺望を臨むことができる。
熱海の地形のため、目線の高さまで街の明かりがあるのが、他の夜景とは異なる点だろう。
海岸線に沿う形での光、行き交うフェリーの光、そして東海道線を走る電車の光、さらに遠くは小田原まで見渡すことができる。
熱海の夜景もそうだが、熱海城そのものもライトアップされる。
夜は17時までと早く締まる「熱海城」だが、花火大会の日は夜まで開いているそうなので、天守閣から花火と夜景が同時に楽しめそうだ。
熱海駅から「湯~遊~バス」一本で行けるが、熱海城の営業時間に合わせた運行なので、帰りは麓の「錦ヶ浦」バス停まで徒歩で下りることになる。
但し、夜道には電灯がなく暗いため、懐中電灯は必携だろう。
台東区側からは真正面にド迫力のスカイツリーが聳え立っているのが見える。
日没とともにライトアップされると、被写体としての美しさが一層際立ち、歩く人も思わず立ち止まってしまいそうだ。
言問橋そのものは関東大震災の復興事業に伴って、昭和3年に新たに架けられたものである。
しかし、橋の外観よりはスカイツリーを望める場所として、そして70年以上も前のあの出来事の”証言者”としてこの橋は語られることが多いだろう。
3月10日は東京大空襲があった日。
昭和20年のこの日の夜にB29爆撃機による焼夷弾の爆撃が繰り広げられ、墨東地区を中心に10万人以上の命が奪われた。
この言問橋では「川向うに行けば助かる」と両側の住民たちが橋を渡って避難しようも、橋の上で両者がかち合い、そこへ焼夷弾が落ち、多くの死者を出した。
橋のたもとにある隅田公園には、犠牲者の慰霊碑がひっそりとっ立っている。
所々には大空襲の爪痕と思われるものを見かける。
あれから70年以上、決して色褪せることなく先々まで語り継がれなければならない。
アクセス:東武伊勢崎線「浅草駅」「とうきょうスカイツリー駅」いずれからも徒歩10分程度
都営マンションが集まる勝どき5丁目に、「勝どき見晴らし公園」というのがある。
もともとは「勝どき5丁目緑地」と呼ばれていたが、児童公園と一緒に見晴らしのいい堤防がある。
近隣住民の憩いの場であるこの公園からは、隅田川を挟んで芝浦から浜松町、汐留、築地に至る高層ビル群が織りなす風景が望める。
見晴らしのいい堤防の端っこまでいくと、東京タワーが見えるが、何よりもビルに半分隠れて現れる「ハーフ東京タワー」が見られる。