桜川市真壁伝統的建造物群保存地区は、筑波連山の麓に位置し、戦国期に築かれた真壁城の城下町を起源とし、廃城後の江戸時代に設置された笠間藩の陣屋を中心に完成された町割りが良く残る。
江戸時代末期から昭和初期までに建築された見世蔵や木造店舗等の多種多様な伝統的建造物が存在する町並みを筑波連山の山並みがより一層引き立てている。
(文化庁「重要伝統的建造物群保存地区一覧」と「各地区の保存・活用の取り組み」より 桜川市真壁)
筑波連山の麓に位置する茨城県桜川市真壁地区。
戦国時代までは真壁氏が領有し、真壁城を擁する城下町だったが、関ケ原の戦いで西軍に付いた佐竹義宜が秋田へ転封されるとこれに随行し、替わって笠間藩の浅野家が入る。
笠間藩は廃城跡に陣屋を設けるとともに町割りを施行、各地から物資が集散するようになり、真壁は在郷町として発展する。
当時の町割りがほぼ今も残り、江戸時代~近代にかけての町家や屋敷、土蔵など歴史的建造物が点在し、うち104棟が国の登録有形文化財に指定されている。
重伝建指定は平成22年、伝統的な町並みを活かして町民有志で始められたのが「真壁のひなまつり」である。
日没後の真壁を撮影したが、日が暮れるとともに開いていた店舗が一斉に閉まり、時折車の通行が目立つほどで人通りもほとんどなく、早くから静かな町に。
重伝建指定を受けたとはいえ、観光客向けにライトアップという向きはなく、普段着のままの夜の街という風だった。
かつては土浦~岩瀬間を筑波鉄道が走っていたが、廃線後は路線バスが住民や訪問者の重要な足となっている。
現在も岩瀬駅や筑波山口からのバスの便があるので、アクセスはさほど悪くない。
photohito.com
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